Pamph_P4U

感想

特集|舞台『P4U』
キャスト|P4U
感想

舞台『P4U』を拝見しました

舞台装置

ステージ上でまず目に留まるのが、開帳場または百屋舞台と呼ばれる床が傾斜している装置(欄外Twitterの写真参照)。これは奥へ行くほど高くなり客席側が低く設定されているため、観客から人物が重ならないようにみえるつくりになっている。このアングルのおかげで複数人が入り乱れて戦うシーンでは全体が見渡せ、迫力があるバトルの様子を体験できる。またスクリーンへの映像投影も多用され、あらかじめ録画された映像やペルソナや、そのシーンの背景が映し出されることに活用されている。

物語

冒頭は舞台ならでは、といった演出で客席から現れる武装集団に、サイレンが鳴り響き空港がジャックされるシーンからはじまる。そして桐条美鶴(田野あさみ氏)やアイギス(宮原華音氏)、真田明彦(藤原祐規氏)が現れ、この状況を制圧。こんなかんじで導入部から盛り上がりをみせる。
同時に場面は主人公 鳴上悠(南圭介)が田舎に到着したシーンに切り替わる。先ほどの空港の事件と、この鳴上のふたつの視点で物語が進行する。静と動のシーンをうまく使い分けた描写が印象的だった。

テレビの中という異世界での物語ということもあり全体的に不気味でトーンが暗いが、本シリーズの軽快なノリも相まって仲間同士の楽しそうな雰囲気がよく伝わってくる。また友情を中心に置いたシーンが多いなか、特にみんなで一丸となって強敵に立ち向かうシーンはアツい。そして物語全体に流れるラビリス(青野楓氏)にまつわる悲しいエピソードは涙しながら演じる姿もあって、観客もすすり泣いていた。

物語の予備知識が必要かと

舞台や本編ではない作品メディアでは物語の進行に関係のない情報はできるだけ省きたい考えがあるだろうが、原作付きの作品はぜひ、オリジナルを体験した後にご覧になることをお勧めする。前提となっている設定について簡単に触れさせていただく。より深く舞台を知るための知識として参考にしていただければ幸いである。叔父や従妹である菜々子の存在や、花村陽介(平野良氏)が想いを寄せていた小西早紀の死、りせ(麻生夏子氏)がアイドルであるということ、男子の格好をしている白鐘直斗(浅倉結希氏)が探偵であり、そして実は女性であること等々、これらの情報が前提となっているシーンもあるため、押さえておきたい知識ではある。また原作の彼らの人間関係の様子も見どころ。

格闘が主体の作品を、どのようなかたちで舞台として表現するのか、興味深く拝見しました。そして、この舞台を拝見したおかげで、全員の役者の方の名前を知ることとなり、以後のご活躍も理解が深まるようになりました。

ゲーム分野の紹介をしています