ここではゲームやコミックなど、”原作つき舞台”についてまとめています。私、ARK自身が体験したこと、および個人的な楽しみ方を紹介します。
舞台とは演者さんたちの生の演技をみることが醍醐味です。会場のお客さんもある種の緊張感があり、それゆえ一体になるような雰囲気もある場です。できれば物語を追うだけでなく、いろいろなことを感じたいものです。
そんな観点から舞台を楽しむにあたって、少しでもプラスになればと思い、以下に”原作つき舞台”の鑑賞についてのポイントを記します。
世界観を予習しておく
日常生活を扱った物語であれば通常の範囲の感覚で理解することができますが、それでも登場人物の個性、作品のノリなどを含めた世界観は事前に知っておいた方がよいと思います。
一方 ファンタジーやSFなどをテーマとして扱った作品は、その世界特有の設定やルールがあるので、あらかじめ知っておいた方がよいと思います。
オリジナル作品を視聴しておく
舞台のオリジナルである、たとえばゲームやコミック、アニメ等は事前に鑑賞しておいた方が良いです。
事前の予習は先々の展開がわかり楽しみが減るというよりも、舞台の鑑賞時にスムーズに理解できるようにするために必要なことであり、進行を妨げないようにするために重要であると思いました。
なぜなら”原作つき舞台”は、原作のファンを意識したつくりになっているからです。すでに知識はあるものとして進んでいく場面も多くあります。知っている人だけが理解できる隠語や、過去のシリーズの話題がでてくることもあります。
また、たとえば主要登場人物の名前を覚えておくだけでも、ずいぶんと物語の理解度が違ってきます。
演者のことを調べておく
会場のお客さんの会話から、お目当ての役者を目的として来場されている方も多くいらっしゃる様子をうかがえます。ステージ上で生で見られるということもあって、かなり盛り上がっています。
せっかく目の前にご本人が登場することから、公式サイト等でプロフィールや普段の活動の様子を知っておくと、より愛情をもって舞台を鑑賞することができると思います。
ARKの場合、それまでまったく知らなかった演者も多くいますが、舞台をきっかけに彼らへの視野が広がるようになりました。
過剰な情報収集は逆効果
物語の先々の展開を知らずに鑑賞することも舞台を楽しむための重要な感覚です。予習が過熱してすべてを把握してしまうのは、せっかくの舞台鑑賞の機会がもったいないと思います。
ARKの感覚ではありますが、舞台は一部が原作どおりで、一部が制作サイドの独自の解釈でつくられている、という印象を持っています。「ファンでも楽しめる」、「ファンでなくても楽しめる」という両方の表現が当てはまるこのためだと思います。また原作には存在しないキャラクタが登場する場合も演出要素のひとつだと思います。
元となる世界観だけ理解できていれば、あとは楽しむゆとりが生まれます。
ところでゲネプロ(通し稽古)などはマスコミに公開されることが多く、私たちも記事として舞台公開前に目にすることができます。ARKが上記で示した「予習」とは異なり、物語の流れを追って写真付きで公開されることも多く、いってしまえば舞台を鑑賞する必要はないくらい丁寧に記事が書かれていることもあります。
それ自体を否定するものではありませんが、この私のコーナーの提案として、ゲネプロの記事は舞台を鑑賞したあとに復習として読むことを強くお勧めします。
事前学習は一長一短
1.予習して、スムーズに物語の流れを追いたいか
2.予習せずに、学習物語の展開を楽しみたいか
過度に情報収集する必要はないかと思います。
ご自分で選択され、楽しい舞台ライフを!