実写映画『阿修羅少女~BLOOD-C異聞』の公開が決定しました。
主演は青野楓さんで、2017年 秋に公開されます。
主演 青野楓
松村龍之介/古田新太/宮原華音|坂井真紀/手塚とおる/八神蓮/田中要次/水野美紀|郷本直也/滝川英治/南圭介/結城貴史/友常勇気/石渡真修/中山孟/時光陸/古波倉要/宮城紘大/吉川麻美/白柏寿大/銀粉蝶
VIDEO
詳しくは、当サイト記事へ。
記事ではこの映画について、情報をまとめています。ぜひご覧ください。
このページについて
このページは、2015年7月2日(木)公演の、舞台『BLOOD-C ~The LAST MIND~』 を楽しく鑑賞していただくため、事前に作品のつながりを知っていただく目的で作成 しました。「アニメ」や「ゲーム」といった枠に限定せずに、 作品を深く知っていただければ幸いです。
舞台公演を終え、その後 公演の様子を収録したDVDも無事発売されました!
ここではBLOOD の初代作品から、舞台『BLOOD-C ~The LAST MIND~』 に至るまでの、シリーズのつながりをまとめます。
ARK自身が実際に作品を手に取って視聴していますので、自分の言葉で書かせていただいています。
公式サイトでは舞台『BLOOD-C ~The LAST MIND~』 の直系のオリジナル作品は、アニメ『BLOOD-C』であると紹介されていますが、それよりも前から存在するBLOOD シリーズの初代作品から紹介しています。舞台作品につながるルーツなどを確認していただければうれしいです。
この作品群はひとつの共通した設定を中心に置き、シリーズごとに異なる特徴を持たせて綴る、というコンセプトがあるようで、各作品ごとにそれらを確認できる点も楽しみのひとつです。
シリーズの概要
シリーズ全体の共通点と相違点
“少女が刀で魔物と戦う “——。
シリーズに共通したコンセプト。
シリーズ全体を通して、魔物相手に容赦のない攻防の様子は痛々しさを感じるが、主人公 小夜のまっすぐな使命感を表現しているともいえる。
大きな見どころとして以下が挙げられる。
刀を用いたスピーディーなアクション
主人公 小夜の強さ
このコンセプトを守りつつも、シリーズごとのつながりは特にない。作品により世界観が異なる様々なBLOODの世界を魅せてくれる。
一例として魔物の呼び方が作品ごとに異なる点も面白いところ。
初代『THE LAST VAMPIRE』や『+』では “翼手(よくしゅ)”
実写版の『ラスト・ブラッド』では “オニ”
『C』では “古きもの”
タイトルにあるBLOODの言葉通り、血がキーワードとなっているが、その意味づけや扱いも作品ごとに異なっている。また作品によっては、世界観や声優、スタッフも変わり、多種多様なBLOODワールドを体験できるのも魅力のひとつ。
これより初代BLOODの登場から、時間軸に沿って作品を紹介していきます。(映画やアニメ、ゲームを中心に掲載し、小説やコミック等は割愛させていただきました。)
アニメ映画 『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
BLOODシリーズのすべてのはじまり。
作品自体が本編48分と短く、構成も映像も実験的な取り組みであったと感じます。
物語は1966年ベトナム戦争中の横田基地。この設定からアメリカ人が多く登場するため字幕付きで進行する映像は新鮮です。硬派なホラー・アクションが早くも確立していたと感じます。
今後の展開を予感させるようなデモンストレーション的な内容で、ここからこの先、映画だけでなくゲームやコミックなど様々なメディアで作品が広がっていくことになります。
ゲーム 『BLOOD THE LAST VAMPIRE 』(上巻・下巻)』
見るのではなく、プレイするドラマ、”やるドラ”シリーズの第6弾。プレイヤーが選択肢を選ぶことで物語が分岐していく従来の同シリーズのシステムに加え、特定の選択肢を選ぶと”BLOODレベル(プレイヤーのヴァンパイア度)”が上がり、先々の展開に悪影響を与えるシステムが特徴的でした。物語もひととおりプレイして終わりではなく、すべての分岐ルートを選択しないと本来のゲームの楽しさが味わえません。
アニメ 『BLOOD+』
公開
2005.10.08
制作
Production I.G
関連リンク
公式サイト
DVD全13巻 / 全50話
全50話はテレビ放送でいえば4クール分。1年間ずっと放送していることになる。その長さからは、事の始まりから終わりまでを描いたような感覚 が得られる。
関連ゲームのリリース本数をみると、この『+』が商業的にもいちばん手を入れていたような印象を受ける。
“姫を側近が護る “という少女漫画のようなシチュエーションは物語全体を通してのコンセプトのよう。中世の世界観をそのまま現代に置き換えたような印象 を受ける作品。
登場人物同士がドライ で人間関係が希薄 なのがもったいない。友だちやカップルの描写をみていてもどこか他人行儀なふるまい。長い物語中でもっと描けたのでは、と思うと残念。
ベトナムでの出来事、翼手(魔物)の存在など、初代『THE LAST VAMPIRE』で残された多くの謎 が、この『+』で回収されている 点は大きい。
ゲーム 『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
前出のPS2版同名タイトルの上下巻が同時収録された作品。上下巻が同一メディアに収録されているので、意識することなく楽しむことができます。
オリジナルのPS2版にはなかった、CGギャラリーモードや、分岐の過程を可視化するフローチャート機能等が追加されています。
ゲーム 『BLOOD+ 〜双翼のバトル輪舞曲(ロンド)〜』
TVアニメで描かれなかった、ベトナム篇とロシア篇の間の物語です。
ゲームはリアルタイムで選択肢を決定しながら進んでいくパートと、アクションパートとに分けられます。
プレイヤーキャラは小夜以外に、ハジ、カイ、リク、デビットで操作が可能で、それぞれの視点でプレイ可能です。ポリゴンではありますが、原画のイメージを損なわずにキャラクターが描かれていて好感が持てます。
ゲーム 『BLOOD+ One Night Kiss』
発売
2006.08.31 / PlayStation2(PS2)
価格
各6,800円(税抜)
メーカー
(開発)グラスホッパー・マニファクチュア
(発売)バンダイナムコゲームス
関連リンク
なし
初のソニー・コンピュータエンタテインメント外メーカーからの作品で、このゲームだけのオリジナルストーリーとなります。
主人公 小夜と、ゲームのオリジナルキャラクタ青山の、2人個別視点で展開されるアクションゲームです。小夜は刀と体術、青山は銃を使用した攻撃で翼手(魔物)に対抗します。
ゲーム 『BLOOD+ ファイナルピース』
発売
2006.09.7 / PlayStationPortable(PSP)
価格
各4,800円(税抜)
メーカー
ソニー・コンピュータエンタテインメント
関連リンク
BLOOD+ ファイナルピース
テレビで使用された映像を使用したアドベンチャーゲームです。
テレビアニメで語られなかったエピソードを4本収録しています。『BLOOD+』の世界を補完する作品です。
タイミングを合わせてボタンを押す “キーキャッチシステム”なるものがあり、この成否によって分岐が決定されたり、また選択肢で直接分岐を指定する場面もあります。
実写映画 『ラスト・ブラッド』
公開
2009.05.29
制作
香港・フランス共同制作作品
関連リンク
公式ページ
英題は『THE LAST VAMPIRE』 で、初代アニメ 『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のリメイク作品 。
前半 は設定が異なるものの、初代アニメの流れに沿う形で構成 される。あのオリジナルの白熱した展開がリメイク作品らしく再現されている。アニメで見覚えのあるシーンが実写化されたことに思わずニヤリ。
後半 は初代アニメでは描かれなかった、その後の展開が用意 されていて興味深いが、難あり。
本来の”BLOOD “という単語は、主人公 小夜についての作品全体に関わるキーワード であるが、これについては作品内で何も触れていない 。このことからこの作品タイトルは、単にバイオレンスによる”流血”を意味しているという印象を与えかねない。
日本人の役者も登場していることで親しみはあるが、ベタなCG や、外国から見た誤解された日本の描写 は、全体的に温かい気持ちでみる 必要あり。
アニメ『BLOOD-C』
今回の舞台の直系シリーズ
公開
2011.07.08
制作
Production I.G
関連リンク
公式サイト
DVD全6巻 / 全12話
アクションシーンが優秀 。
主人公 小夜の戦闘時の凛とした様子、刀さばき、そして やられっぷりは豪快。とはいえ、古きもの(魔物)を倒して事件解決、というヒロインものにみられるような単純な枠には収まらない作品。
この作品の第一印象は「ギャル系アニメ」 。
個人的に関心が持てないような、ベタで軽い雰囲気が作品を包んでいた。流血シーンよりも最後までこのノリに耐えられるかという心配があったが、緩急のギャップの演出に過ぎないことに気づかされる。
シリーズ他作品とは異なり、舞台の中心が学園の物語。日常生活の中で物語が進んでいくイメージ。ただ、いままでのシリーズを鑑賞している者としては、どこか違和感がある設定 が気になった。陽気な主人公、のんびりしている日常、人とのかかわりが淡泊で、街並みも殺風景——。友情エピソードのようなものは一切なく、大きなイベントもなく淡々と進む物語‥‥。
しかし、全体を覆うような違和感は物語が進むにつれて、徐々に意味が分かるようになる 。当初感じていた悪い印象が良い意味で裏切られる作品 。作品とは、やはりすべてを観てから評価すべきだと感じさせられた。
劇場版アニメ『BLOOD-C The Last Dark』
今回の舞台の直系シリーズ : アニメ『BLOOD-C』の劇場版
テレビアニメ版『BLOOD-C』の制作当初から劇場版の計画があった とのことで、それを考えるとテレビアニメ版を事件編、劇場版を究明編のように解釈することができる。
全体の雰囲気から別の作品のような印象を受けるが、本作はアニメ『BLOOD-C』のその後の話 。物語自体は独立しているような雰囲気があるが、『C』の予習は必須 。
劇場版らしく高精細に、そしてスタイリッシュに描かれているが、アクションは『C』よりも おとなしめ 。これは『C』の謎の説明に尺を割いている ためと思われる。
ビジュアルや設定等が変更され、主人公 小夜のコスチュームは 初代『THE LAST VAMPIRE』を連想させるセーラー服 に。そしてメガネを取り、冷静沈着で より男勝りな性格に。口数も少なく『C』で見せた陽気で明るい様子は全くない 。これは単なる路線変更ではなく、『C』での一件で本来の自身の姿に戻ったのだと想像できる 。
そして‥‥。
舞台『BLOOD-C ~The LAST MIND~』公演!
(公演期間)2015.07.02~07.05
プロモーション映像第1弾
VIDEO
(2015.03.25 公開動画)
プロモーション映像第2弾CM
VIDEO
(2015.06.02 公開動画)
※詳しい情報は公式サイト をご覧ください。
DVD:舞台 『BLOOD-C ~The LAST MIND~』発売!
2015年7月に舞台の公演が終了し、無事 同年10月23日にDVDが発売されました。発売を記念して、TSUTAYA三軒茶屋店で発売イベントが開催され、出演者4名(宮原華音氏 、南圭介氏 、青野楓氏 、松村龍之介氏 )、そしてアニメと今回の舞台の脚本を手掛けた藤咲淳一氏 が駆けつけました。当サイト内でも紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
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